2009年春の第三セッションは長崎県大村市から新しい仲間を加えて、始まりました。このセッションから参加生しているスイス出身のレイチェルは、木製のスプーンを使った演奏を披露してくれました。木製のスプーンを脚で叩いて奏でる演奏は、スイスのアルプス山脈を思い出させるようなものです。
レイチェルによると、この木製のスプーンは、兵士がスペインからスイスに持ち込んだようです。その後スイス人が、木製のスプーンを使ってリズミカルな音楽を奏でるようになったようです。当時の人々は、この木製のスプーンを使って食事をしていた人もいました。このようにスイス人にとって、この木製のスプーンは、生活に無くてはならないものであり、同時にフォークソングの楽器としても用いられる大切なものになりました。
大村市で行なわれた障害者との交流を通して互いに理解しあう「ふれあいの集い」では、私が木製スプーンで演奏をした後に、こんな質問をした人がいました。スイスの方は手で食事を取りますかと聞かれたので、フォークやナイフ、スプーンを使って食事をします。でも、この木製スプーンでは食事はしませんよと返答しました。
レイチェル(スイス出身)